「タナカを連れ戻すべきだった」 ヤンキース2番手不在で地元メディア嘆き
コールに次ぐ2番手投手が不在、復活期待のセベリーノらの名前が挙がるも…
2009年以来、13年ぶりの世界一を狙うヤンキース。チームの大黒柱はゲリット・コール投手で間違いないが、巻き返しを狙う今季はエース右腕に次ぐ“2番手の不在”が課題になっている。地元メディアは「間違いなく連れ戻すべきだった」と、2年経った今でも“田中将大ロス”を嘆いている。
歴代最多27度の世界一を誇る名門の復活はあるのか。昨季はア・リーグ東地区2位、ワイルドカードではレッドソックスに敗れたヤンキース。そんな中でもエース右腕のコールは16勝8敗、防御率3.23の成績を残しア・リーグ最多勝を獲得するなどチームを牽引した。
2019年オフに9年3億2400万ドル(約374億円)の超大型契約を結び、2020年は田中将大と共闘することになったが、同年オフに“相棒”はFAとなり古巣・楽天に復帰。昨季のヤンキース先発陣で2桁勝利をあげたのはコールのみだった。
そんな中、ニューヨークのTV局「SNY」は「ここ数シーズンはコールに次ぐ“真の先発2番手”が見つかっていない」と課題を指摘。球団内やFA/トレード市場に目を向けたうえで、変則左腕のネスター・コルテス、昨季13勝でサイ・ヤング賞投票で5位に入ったカルロス・ロドンら、ナンバー2にフィットする可能性がある選手7人を挙げ分析している。
そのうちの1人に挙がったのが、2018年に19勝をマークし、昨季はトミー・ジョン手術から復活し中継ぎとして4試合に登板したルイス・セベリーノだ。記事では「ポテンシャルでは先発陣の中でもトップクラス」として期待を込めている。直近数シーズンは負傷者リスト入り期間が長かったため満足のいく活躍はできていないものの、コールのヤンキース移籍までは田中と共に先発ローテを牽引した時期もあった程だ。
ただ、故障離脱によるブランクが長期に及んだため、先発として「本来の姿を取り戻せるかどうかが懸念点だ」ともしている。やはり、6年連続2桁勝利をマークし在籍7年間で通算78勝の田中が抜けた穴は大きいと考えているようで「ヤンキースはマサヒロ・タナカを(FAになった時に)間違いなく連れ戻すべきだった。もし彼らがそうしていたら、そもそもこの記事自体が存在していなかっただろう」と嘆いていた。
(Full-Count編集部)