日本ハム新球場のPRに奔走する日々は「とても新鮮」 谷口雄也氏のセカンドキャリア

元日本ハム・谷口雄也さん【写真提供:北海道日本ハムファイターズ】
元日本ハム・谷口雄也さん【写真提供:北海道日本ハムファイターズ】

開場まで1年間、新球場の楽しさ伝える「連載記事」の1回目

 2021年シーズンをもって現役を引退した元日本ハムの谷口雄也さんは、球団職員としてセカンドキャリアを歩み出した。2023年開業「北海道ボールパーク Fビレッジ」誕生までの軌跡を綴る。

◇◇◇◇◇◇◇

 手放せないものが野球道具からパソコンに変わり、着るものはユニホームからスーツに変わりました。こんにちは、谷口雄也です。11年間の現役生活を終え、今年から北海道日本ハムファイターズの球団職員としての活動が始まりました。

 職員はどこを見渡しても忙しく動き回っています。1つのグッズにたくさんの人が携わり、そのグッズをどう売るか。ポスターに載る選手の表情、字体。スポンサー様とのつながり。BIGBOSSをはじめ、個々の選手のブランディングをどう進めるのか。ファンクラブはやシーズンシートは……。すべてを書き出そうとしてもキリがありません。

 毎日、頭の中でハプニングが起きています。野球ばかりの人生を送ってきたので、当たり前ですよね。そんな野球ばかりのプロ野球人生を振り返ってみます。

 ファイターズには2011年に入団しました。斎藤佑樹さんや西川遥輝外野手(楽天)など、当時のアマチュア野球界で名を馳せた人たちが同期です。当時の主力といえば、ダルビッシュ有投手(パドレス)、稲葉篤紀ゼネラルマネジャー(GM)、金子誠さん(野手総合コーチ兼打撃コーチ補佐)、小谷野栄一さん(オリックス野手総合兼打撃コーチ)、田中賢介スペシャルアドバイザー(SA)、糸井嘉男さん(阪神)などなど……。とにかくタレント揃いで、どのポジションも埋まっていました。

 1年目はファームで土台作り。プロ野球のレベルの高さに戸惑っていた毎日でした。2年目でプロ初安打。初出場の試合では補殺を記録しました。2014年にシーズン半数の72試合に出場し、2016年にはリーグ優勝、日本シリーズ制覇の一員に。しかし翌2017年に前十字靭帯を断裂し、シーズンを棒に振る大怪我を経験しました。寝たきりの生活から歩く練習、私生活ができるまでのリハビリ、そしてプロ野球選手のレベルに戻るためのトレーニング。とても大変でしたが、ここまで選手でいられたのもトレーナーさんたちのおかげです。

前十字靭帯断裂の大怪我も「自分と向き合う時間が増えた」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY