両リーグトップなのに盗塁王を逃した男 過去に禁止薬物も…90億円契約は成功するか

メッツに移籍したスターリング・マルテ(写真はアスレチックス所属時)【写真:Getty Images】
メッツに移籍したスターリング・マルテ(写真はアスレチックス所属時)【写真:Getty Images】

昨季はナ・リーグで22盗塁、ア・リーグで25盗塁をマークも参考記録扱いに

 予定されていた3月31日(同4月1日)の開幕が延期されることになったメジャーリーグ。MLBと選手会の労使交渉は混迷を極めているが、ファンは1日も早い“野球のある日常”を取り戻すことを期待している。ここでは一足先に、2022年シーズンで注目の選手を紹介。オフにメッツと大型契約を結んだスターリング・マルテ外野手だ。

 2012年にパイレーツでメジャーデビューしたマルテは、俊足好打の外野手として長らく活躍し、グレゴリー・ポランコ(現巨人)ともプレーした。強肩を生かした補殺も多く、ゴールドグラブ賞も2度受賞している。2017年には第4回WBCのドミニカ共和国代表にも選出されたが、その年の4月に禁止薬物の規定違反で80試合の出場停止を受けた。

 2020年1月には、13年を過ごしたパイレーツからトレードでダイヤモンドバックスに移籍。さらに同年8月にはマーリンズに、翌年7月にはアスレチックスにトレードと、球団を転々とするメジャーならではのキャリアを送る。2021年には両リーグトップの47盗塁をマークするも、ナ・リーグで22盗塁、ア・リーグで25盗塁と分かれてしまったことから参考記録扱いになる不運にも見舞われた。

 しかし、FAとなったオフには大型契約が待っていた。大補強に乗り出したメッツから4年総額7800万ドル(約90億円)と破格の提示を受けて契約。1997年に同様の状況で本塁打王を逃したマーク・マグワイアが翌年に70本塁打を放ったのは有名だ。新天地で文句なしの初タイトルを獲得できるのか真価が試される。

(Full-Count編集部)

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