佐々木朗希と大谷翔平、どっちが速い? 弱冠20歳でメジャー最強デグロムにも匹敵
昨季の大谷で1試合平均の最速は157.7キロだった
5日のソフトバンク戦で160キロ超えの真っ直ぐを連発して、衝撃を与えたロッテの佐々木朗希投手。3月のオープン戦でまだ調整段階であるにも関わらず、投じたストレート36球のうち、23球が160キロを超えた。この試合のストレートの平均球速は160キロを超える160.13キロ。まさに異次元の投球だった。
この日の佐々木朗の投球がどれほど凄かったのか。同じ岩手県出身で165キロの日本人最速記録を持つ大谷翔平投手と比較すると、この日の佐々木朗の異次元ぶりがより鮮明に浮かび上がってくる。
昨季、投打二刀流でMLBを席巻し、満票でのア・リーグMVPにも輝いた大谷。昨季1年間のストレートの平均球速は95.6マイル(約153.9キロ)だった。1試合だけに限定すると、平均球速が最も速かったのは、シーズン初登板だった4月4日に98.0マイル(約157.7キロ)。その後は95マイル(約152.9キロ)から96マイル(約154.5キロ)前後で推移していた。
また、大谷の昨季の最速は101.1マイル(162.7キロ)。佐々木朗はこの試合で最速163キロをマークし、平均球速でも160キロ超を叩き出した。スプリットに関しては、大谷の昨季の最速は93.2マイル(約150キロ)で平均は88.1マイル(約141.8キロ)。佐々木朗は最速149キロ、平均して140キロ台中盤を計測していた。球場など様々な要因によって球速には多少の誤差が生まれるものの、佐々木朗の凄さが分かるだろう。
メジャーリーグで最強の先発投手とされるジェイコブ・デグロム投手の投球も見てみよう。デグロムの昨季1年間のストレートの平均球速は99.2マイル(約159.6キロ)。1試合だけで見れば、最速は6月5日のパドレス戦で記録した100.4マイル(約161.6キロ)。それ以外は98マイル(約157.7キロ)から100マイル(約160.9キロ)の間で推移していた。
弱冠20歳の佐々木朗だが、5日に記録したスピードは昨季の大谷よりも速く、メジャー最強右腕のデグロムとも遜色ないものだった。まだ余力も、更なる成長の余地も残している右腕はどこまで大きくなるのか、楽しみは尽きない。
(Full-Count編集部)