ロックアウト解消へ労使交渉再開も…米紙は悲観的「さらに1週間試合中止の見込み」
すでに開幕から2カードの中止を発表済み
12月から続くロックアウトの解消を目指し、MLB機構と選手会は6日(日本時間7日)に新たな労使協定締結に向けた交渉を再開した。ただ、ニューヨークで約1時間40分行われた交渉では進展がみられず、米有力紙「USAトゥデイ」は「経済面における重大な、越えがたい溝は残っており、即座の解決は見えてこない」とし「レギュラーシーズンをさらに1週間キャンセルする見込みだ」と報じている。
記事によれば、機構側の広報は「選手会は、先週の交渉よりも劣った提案を持ってくるという選択をした。交渉を前に進めようとするものではなく、いくつかの争点に置いては後退さえしていた」と、選手会側を非難。予定通りの開幕へのデッドラインとされた1日(同2日)の交渉よりも両者の隔たりは大きくなったと示唆している。広報はさらに「単純に、我々は行き詰っている」と妥結への厳しい見通しを伝えている。
この日の交渉では、45日前の事前通達をもってルールを変更する権利を選手会がMLB機構に与えるという変更があった。これまでは1年前に通達する必要があった。記事は「これにより、投球間隔を短くするための『ピッチクロック』の導入、守備シフトの禁止、ベースのサイズ拡大が2023年から認められることになる」と予測している。
両者は早ければ7日(同8日)にも再度交渉を行うとみられる。現在、開幕から2カードの中止がすでに決定しており、早々の妥結がなければさらに2カードの中止は避けられない状況となっている。
(Full-Count編集部)