阪神佐藤輝は「2年目のジンクスを終えた」 DeNA牧ら若手野手の課題を専門家指摘
セ盗塁王の中野は下半身コンディション不良「まずは治してから」
一方、阪神で4番候補に挙がる佐藤輝明内野手はどうか。昨季は前半戦だけで20本塁打を放ったが、後半戦はリーグのワースト記録となる59打席連続無安打と不振が続いた。そんな虎の大砲について、野口氏は「もう2年目のジンクスを超えた」と指摘した。
「佐藤選手の場合は昨季中に弱点を露呈した。だから、2年目のジンクスを終えたような感じはします。今年も相手バッテリーから弱点を突いた攻め方をされるでしょう」
「インコースや高めの速い球と、それを意識させられての低めの落ちる球に対応できていませんでした。そこでボールゾーンの厳しいところに手を出して、どんどん悪循環に陥った印象です。まずはインコースと高めの球をどうするか」
今春はここまで5試合で打率.294、0本塁打、2打点でOPS.728。持ち味の本塁打こそ出ていないものの、まずまずのスタートを切ったように見える。野口氏は「今のところオープン戦では選球眼はしっかり出来て、ボールには我慢できているように見える。打つべき球を打つようになっている。ストライクゾーンの球だけを打っていれば成績は上がってくると思う」と今後に期待を込めた。
阪神の中野拓夢内野手は下半身のコンディション不良でキャンプ2軍スタート。昨季は30盗塁でタイトル奪取したが、ここまで実戦出場はない。野口氏は「中野選手は怪我の具合が心配されます。なんとか開幕に間に合わせようと突貫調整をしているようであれば、シーズン中にもう1度、怪我をする可能性がある。まずは治してから。ポジションが遊撃なだけに」と、じっくり調整を進めるべきと指摘した。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)