「手の神経がどうかしちゃう」 167キロ計測した米大学生の剛速球に相棒がため息
テネシー大のベン・ジョイスは148キロのチェンジアップも持つ
メジャーリーグは新たな労使協定が依然締結されず、キャンプインの時期も不透明な状態だが、米大学野球は既にシーズンイン。昨季のメジャー最速だった103.4マイル(約166.4キロ)を超える103.5マイル(約166.6キロ)をマークする右腕が現れ、全米の度肝を抜いている。あまりの威力に受ける捕手も「打者が気の毒だ」と呆れ顔だ。
昨季のメジャー最速を上回る剛速球を投げたのはテネシー大学の21歳右腕ベン・ジョイス投手。2月23日(日本時間24日)に行われたノースカロライナ大アッシュビル校との試合に5回から登板すると最速103.5マイルを記録した他、常時101マイル(約162.5キロ)~103マイル(約165.8キロ)を計測し、1回を1安打2奪三振、無失点に抑えた。
「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏も驚きを持って取り上げるなど、一気に注目の存在となったジョイス。相棒役のエバン・ラッセル捕手は地元メディア「ノックスビル・ニュース・センチネル」に対し、「彼が特別なのは知っていたよ。速い球を投げるのはわかっていたけど、全米で一番速い投手になるとは知らなかった」と率直な感想を語った。
ラッセルいわく、チーム内にはジョイス以外にも4人の100マイル超え投手がいるといい、「1年も受け続けたら、もしかしたら手の神経がどうかしちゃうかもしれないね」と笑う。
ジョイスは速球だけではなく、ラッセルが「テーブルから落ちるよう」と表現する92マイル(約148キロ)に達するチェンジアップも持っている。早ければ今夏のMLBドラフトで指名される可能性もある21歳から目が離せない。
(Full-Count編集部)