低迷エンゼルスに期待の新星 2021年ドラ1右腕に地元紙「一気にメジャー昇格の可能性」
サム・バックマンはマイナー選手が参加するキャンプで最も注目を集めた
低迷するエンゼルスの星となるだろうか。地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」は2021年ドラフト1巡目指名のサム・バックマンを「一気にメジャー昇格の可能性」として紹介した。
3月6日(日本時間7日)、エンゼルスのバッテリー組がスプリングトレーニング初の公式練習を行った。とはいえロックアウト中でメジャー契約の選手たちは全員キャンプから締め出されており、マイナー選手のみが参加。大谷やシンダーガードがいない中、最も記者の注目を集めたのがバックマンだった。
22歳のバックマンは、2021年エンゼルスのドラフト1巡指名。マイナー契約選手の中では、エンゼルス傘下で一番の有望株だ。昨年、ドラフトから1年ほどでメジャーデビューしたエンゼルスの投手リード・デトマーズ同様に、早期デビューが見込まれている。
6フィート1インチ(約185.4センチ)の右腕で、速球と空振りを取れるスライダーが武器。この2球種だけでもメジャーでリリーフとして使えそうだと評価されている。足りないのはチェンジアップだが、冬の間に取り組んできたという。バックマンはチェンジアップについて「大学時代は不安定だった。投げてはいたが、そんなに必要な球だとは感じていなかった。だがプロに入ると、相手が違う。かなりよくなった」と手応えを口にしている。
オフには、エンゼルスも力を貸した。ジョーイ・プレビンスキー選手育成担当は「彼は冬の間かなりの努力を重ねてきた。この2週間のブルペンでの投球は非常にいい。サムの今の状態、そして今後の成長に、我々はワクワクしている」と期待を寄せた。
MLB公式も最速102マイル(約164.2キロ)を誇る有望株について「エンゼルス傘下でメジャーにまだ到達していない選手の中では最高の投手であると考えられており、今年メジャーデビューする可能性もある」と評する逸材。今季、大谷翔平とともにチームを牽引するかもしれない。