「なぜあれで覆る?」「ロボット審判必要」補殺取り消し…監督激怒の紙一重判定
メジャーリーグで2020年、判定が覆ったのは223回
労使協定締結への糸口が見えずシーズン開幕が延期となっているMLBをよそに、米大学野球は連日熱戦が繰り広げられている。6日(日本時間7日)に行われた試合では、外野から本塁への見事な補殺が取り消しとなり、守備側の監督が激怒する場面があった。米メディア「ジョムボーイ・メディア」が公開したシーンでには「なぜあれで覆る?」「ロボット審判が必要だ」とのコメントが寄せられ、物議を醸している。
問題の場面は日本時間7日に行われたノース・カロライナ大対コースタル・カロライナ大の一戦でのことだった。2-2の8回2死一、二塁から左前打で二塁走者が一気に本塁へ突入したが、左翼手からのドンピシャの返球でアウトと判定された。勝ち越しを許さなかったノースカロライナ大のベンチは大盛り上がり。しかしその後、球審はオブストラクション(走塁妨害)によりセーフを告げた。ブーイングの中、スコット・フォーブス監督は怒りを全身で表現しながら猛抗議。退場となった。
カレッジスポーツをカバーするメディア「247スポーツ」によると、フォーブス監督は「あの判定には同意しかねるし、私には(監督として)発言する権利がある。審判同様、私もリプレーを見た。ルールなら分かっている」と語った。チームはこの判定で勝ち越しを許したが、直後に追いつき、10回にサヨナラ勝ちを収めている。
メジャーリーグでは2020年、223回も判定が覆ったシーンがあった。審判も最善を尽くしているものの“絶対”とはいかず、今回は後味の悪さが残ったようだ。