開幕再延期は米政界に波及? 上院議員が怒りのツイート「独禁法免除を考え直せ」

MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏(左)とMLB選手会専務理事のトニー・クラーク氏【写真:AP】
MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏(左)とMLB選手会専務理事のトニー・クラーク氏【写真:AP】

選手会役員シャーザーは機構の対応に憤り「責任逃れ」

 メッツのマックス・シャーザー投手が9日(日本時間10日)、自身のツイッターを更新し、メジャーリーグ機構への憤りを見せた。労使交渉の難航を受け、レギュラーシーズンの開幕は4月14日(同15日)まで再延期となった。選手会役員の右腕は機構との交渉の一端を明かした上で、「MLB機構が事態を混乱させ、責任を逃れようとしている」と厳しく指摘した。

 米複数メディアによると、機構と選手会の話し合いは国際ドラフト導入が争点に。国際ドラフト導入を目指す機構は3つの選択肢を提示したが、選手会は全て拒否したと伝えられている。「私はフロリダ(の交渉の場)にいた。国際ドラフトについては私たちは1度も提案していない」と指摘。どうやら機構と選手会のコミュニケーションがうまくいってなかったようだ。シャーザーは「ファンの皆さん、私たちと共に頑張って持ちこたえてください」と呼びかけた。

 ナショナル・パスタイム(国民的娯楽)と呼ばれたメジャーリーグの開幕再延期に、米政界関係者も反応した。米上院議員のディック・ダービン氏は「もうたくさんだ。MLBのロックアウトが約100日にも及んだ今、合法的な独占企業として振る舞うことをMLBに許している独占禁止法の特別な免除を考え直すときだ。全米のファンはこんな仕打ちを受けるいわれはない」とツイート。続けてオーナー陣へ「ロックアウトを解除し、プレーボールしろ」と痛烈なメッセージを送った。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY