日本ハム“下位指名リリーバー”の系譜 最速156キロのドラ8は増井、武田久に続けるか
2004年4巡目のマイケル中村と2002年4巡目の武田久は2006年の日本一に貢献
日本ハムのドラフト8位ルーキー・北山亘基投手(京産大)が開幕1軍に名乗りをあげている。オープン戦では最速156キロの直球を武器に、2試合で計3イニングを投げて1安打無失点、8奪三振。8位指名から“守護神の座”まで狙える状況だ。実は意外と多い、日本ハムの下位指名(ここでは4位以下)から勝利の方程式を担った投手たちを紹介する。
北海道移転後では、2004年4巡目指名のマイケル中村投手が2年目の2006年に39セーブで最多セーブのタイトルを獲得。日本シリーズでは胴上げ投手になる活躍だった。同年にマイケルへつなぐ8回を担い、40ホールドで最優秀中継ぎに輝いたのが武田久投手だ。2002年4巡目指名から2009年に守護神に定着すると、3度のセーブ王など通算167セーブ、107ホールドを挙げた。
同じく武田久がセーブ王の2012年に45ホールドで最優秀中継ぎに輝いたのが増井浩俊投手(現オリックス)だ。2009年5位指名からセットアッパー、抑えとして長く活躍しし、2016年には8試合に先発して2桁10勝も挙げた。谷元圭介投手(2008年7位・現中日)は、NPB通算13年で通算148ホールドの活躍、石川直也投手(2014年4位)は、2018、19年にブルペンを支え、今季は2020年に受けたトミー・ジョン手術からの復帰を見据える。
下位指名から多くのリリーバーが羽ばたいた日本ハムだが、8位指名から大活躍した投手は過去に例がない。北山が1年目から結果を残せるのか、下克上に注目が集まっている。
(Full-Count編集部)