「ラミレスさん、清原さんとはタイプが違う」 DeNA牧が描く“自分らしい4番像”

「勝利につながるヒットを打ってチームを勢いづかせたい」

「僕はホームランバッターではない」という言葉は、開幕4番が公表された9日にも口にした。「僕の子どもの頃のイメージでは、ラミレスさん(前DeNA監督)、清原(和博)さんが“ザ・4番”ですが、僕はまたタイプが違う。自分らしい4番をつくっていきたい」と冷静に自己分析していた。三浦監督も「牧は牧らしく、4番を張ってくれればいい」と背中を押す。

 牧らしさとは何か。本人は「打点のつくヒット、勝利につながるヒットを打って、チームに勢いをつけられるバッターになっていきたい」と説明する。昨季は打率.314、22本塁打71打点。ツボにはまれば一発もあるが、投球に逆らわず左右に打ち分ける技術、ここ1番での勝負強さこそ牧の身上だ。

 昨季終盤、4番を張っていたオースティンが左ふくらはぎの肉離れで離脱し、以後15試合で代役を務めると、打率.517(58打数30安打)の猛打を振るった。三浦監督は「4番に座って打率をグンと上げたことも、僕の頭の中にあった」と“選考理由”の1つに挙げた。年間100本塁打は無理でも、誰よりも4番が似合う男かもしれない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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