労使交渉が急転合意 4月8日開幕&全162試合開催へ…鈴木誠也ら移籍市場解禁、米報道

MLB機構と選手会が新労使協定締結に合意したと米複数メディアが報じた【写真:AP】
MLB機構と選手会が新労使協定締結に合意したと米複数メディアが報じた【写真:AP】

スプリングトレーニングは12日にもスタート

 労使の対立で開幕が遅れているメジャーリーグは10日(日本時間11日)、機構と選手会の労使交渉を行い、新労使協定を締結することで基本合意に達した。米メディアが一斉に伝えた。

 報道によると、レギュラーシーズンの開幕は4月7日(同8日)。ダブルヘッダーは9イニング制で行われ、162試合開催される。球団施設の利用が可能となり、スプリングトレーニングは近日中にスタートし、オープン戦は3月17日(同18日)に開始される見込みだ。

 正式成立後にはロックアウトで凍結されていた移籍市場が解禁される。広島からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す鈴木誠也外野手、マリナーズからFAの菊池雄星投手ら日本選手の去就に注目される。

 この日は争点になっていた国際ドラフト導入について協議。双方が譲歩した折衷案で合意した。選手会が7月25日までに合意すれば、選手のFA移籍に対するドラフト指名権の補償を廃止し、2024年から国際ドラフト制度が導入される。年俸総額の課徴金(ぜいたく税)、最低保障年俸、年俸調停前のボーナスプールで機構側が譲歩。選手会は条件を受け入れた。

 両リーグDH制が導入され、ポストシーズン進出チームは12チームに拡大される。ドラフト上位指名権の抽選制度や若手有望株のサービスタイム操作対策などが盛り込まれた。ロックアウト突入から99日目でようやく決着した。

(Full-Count編集部)

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