NPB引退から早2年 冷めぬ野球愛、最速160キロ元巨人助っ人の現在地
豊富な経験を活かした第2の人生 子どもたちに「力を最大限発揮してほしい」
選手たちのハートを掴んだマシソン氏は、指導にどんな思いを込めているのだろうか。記事では、試合でどうプレーするべきかということ以上に、「いかに効率よく適切な練習をさせてあげられるか」という“ポリシー”を紹介。選手たちが、将来の目標に向かって努力するためのサポートをしたいという熱い思いを持っている。
マシソン氏は巨人時代に最優秀中継ぎのタイトルを2度獲得し、外国人投手では歴代最多の174ホールドを記録する鉄腕ぶりを発揮。リーグ優勝4度、日本一にも輝くなど、NPBの実績だけ見れば順風満帆だ。しかしプロ入りが2002年、フィリーズの17巡目指名と最初から評価が高かったわけではなく、2度のトミー・ジョン手術も経験。MLBでは通算15試合登板で1勝4敗、防御率6.75と決して平坦な道のりではなかった。
野球の酸いも甘いも知るマシソン氏だからこそ、指導を通じて野球界に還元できることが多くあるのだろう。「力を最大限発揮してほしい。私はトップレベルというものを少しは経験した。たくさん努力する必要があるし、運もある程度求められる。怪我をしないこともね」。米国、日本、そしてカナダ代表として世界の舞台で培った経験を“第2の人生”で生かす元助っ人の姿が、そこにはあった。
(Full-Count編集部)