中学で150キロも「大した数字じゃない」 阪神ドラ1・森木大智が求める理想の投手像
中学時代から武器の150キロを超える直球も「全然、大した数字じゃない」
森木の代名詞といえばストレート。中学時代から軟式で150キロを記録し、高知高に進学後もブレることなく投球の軸として磨き続けた。猛虎ファンが期待する大台到達。だが、本人は“スピード”や“数字”には興味を示さない。
「僕自身、真っすぐが一番得意の球というのは自覚しています。真っすぐがないと変化球が生きない。こだわり始めたのは中学生ぐらいですが、高校、プロに入ると僕ぐらいの球速を投げる人はたくさんいます。全然、大した数字じゃない。そこはもっと上げていけるのが自分の伸びしろ。自分のストレートにどういう意味づけをするか。まずは勝てる投手になりたい」
「(ファンの期待を)感じるときはありますが、そこは楽しんでもらえればいいと思う。僕自身はそこ(球速を求め)にいくと、自分を見失うことになるので。まずは目的を果たせることが一番だと感じてます」
近年はオリックスの宮城、ヤクルトの奥川、ロッテの佐々木朗ら若くしてチームの主力として活躍する高卒投手が多い。森木自身も早くから1軍の舞台を経験し、その後にステップアップしていく姿を目に焼き付けていた。
「高卒、2年目ぐらいから出てくる投手は能力が高い。ボールの質も他の人と違うものを持っている。自分もああいう風になりたいというか、1軍で投げたい。それを実現できるかどうかは日々の練習だと思う。それが出来る人が早めに出ている」