1試合で「投→二→遊→投→右→投」 歴史変える初勝利も、見せた“エースのプライド”

米原監督「うちは何でもありなんで。思い切ったことをやります」

 小刻みな継投で同校の甲子園初勝利をマークした米原寿秀監督は麻田の起用法について「右バッターが打ちづらくしていたのでベンチに引っ込めなかった」と説明。二塁、遊撃と1アウトごとにポジションを変え「私なりに打球方向をイメージして。できるだけ(麻田の方に)飛ばないようにした」と“安全策”を選んだことを明かした。

 チームのテーマでもある“魂の野球”を体現した指揮官。大舞台でも積極的な選手起用を行い「うちは何でもありなんで。思い切ったことやります」と胸を張った。

 1試合で投手→二塁→遊撃→投手→右翼→投手と大忙しだった麻田は「最後まで投げられていない悔しさある。70点です」と試合後にはエースのプライドもチラリ。2度の降板はあったが計9イニングを4安打1失点。1勝を挙げ学校の歴史を変える立役者は背番号「1」の力投だった。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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