夢は整形外科医とプロ野球選手の“二刀流” 強烈スイング&強肩の小6女子に密着

夢は「プロ野球選手」と「整形外科医」の“二刀流”【写真:編集部】
夢は「プロ野球選手」と「整形外科医」の“二刀流”【写真:編集部】

右ひじをはく離骨折して出会った整形外科医との出会いが、夢を動かす

 そんな北村さんが「プロ野球選手」と「整形外科医」の“二刀流”を目指したきっかけになる出来事があった。昨年3月の投球練習中、突然、右ひじに痛みが出てきた。診断は「はく離骨折」で、3か月間、練習ができない日々が続いた。

 整形外科の先生に診てもらい、体の使い方から、女子の体の発達に合わせた体のケアの指導を受けた。練習後に疲労を残さないようにと、肘から手首にかけて押していくマッサージを教わり、言われた通りにやるとみるみる痛みが緩和した。治療中も打撃練習など、投げる方法以外を親身になって考えてくれた。投げられるようになってから、喜びと同時に、治療の凄さを感じ、憧れを持つようになった。

 夢を持ってからはさらに勉強、野球に精を出すようになった。平日も帰ってきたら母にトスを上げてもらい、その後に自ら勉強机に向かう。母から整形外科医になるには6年制の医学部に合格しなければいけないことを聞き、勉強時間も大幅に増えた。両親も「(整形外科を目指してから)変わりましたね」と驚く。

 昨年末の12球団ジュニアトーナメントを神宮球場で観戦し、目標が自分を突き動かす。一緒に練習をしたことがあり、「憧れ」でもあるジャイアンツジュニア初の女子選手・濱嶋葵さんの投球を見た。「自分も葵ちゃんのようになりたい」。そう強く感じた。勉強も欠かさず、今夏のセレクションで、NPBのジュニアチームの合格を目指し、日々努力する北村さんにはその可能性は十分に秘められている。すでにNPBジュニアチームの関係者の目にも留まる逸材が、これからどんな成長を遂げるのか楽しみだ。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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