16イニング無失点“浦学のコナン”が試合中ブルペン入りの訳 7回10Kで8強入り

心がけた速いテンポ…森監督「テンポとリズムは、常日頃から投手のテーマ」

 速いテンポで投げることも心がけた。森監督は「テンポとリズムは、常日頃から投手のテーマとして指導しています。調子が悪い時も、速いテンポで最少失点に抑えて帰ってこようとすることは、前監督時代から取り組んでいる“浦学”の伝統ですから」と説明した。

 宮城は78球で降板し、8回から浅田康成(3年)、9回は金田優太(3年)に継投。森監督は「宮城以外の投手を投げさせることができて良かった。うちには5人の投手がいて、誰を投げさせても遜色はないと思っています」と話す。“1人あたり1週間500球以内”の球数制限を意識した面もあった。控えの2人に甲子園のマウンドを経験させることができたのは、準々決勝以降に生きてくるかもしれない。

 狙うは2013年の選抜以来となる、春夏を通じて2度目の全国制覇だ。当時のエースは現ロッテの小島和哉投手。左腕が再び浦学を頂点へ導き伝説となるか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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