オリ、開幕戦連敗「10」でストップ エース山本8回9K零封の快投で12年ぶり勝利
負ければ1991年~2001年の阪神に並ぶプロ野球ワースト記録だった
■オリックス 6ー0 西武(25日・ベルーナドーム)
オリックスは25日、敵地ベルーナドームで行われた西武との今季開幕戦に6-0で勝ち、2010年以来12年ぶりにオープニングゲームに勝利した(2011年は引き分け)。昨年までパ・リーグ記録の開幕戦10連敗。この日負ければ1991年から2001年までの阪神に並ぶプロ野球記録の開幕戦11連敗となるところだった。昨季25年ぶりのリーグ優勝を果たしたチームが、その勢いに乗って開幕戦にまつわる長い悪夢も終わらせた。
不名誉な記録を止めたのはやはり、昨年5月末以降無傷の15連勝中のエース・山本由伸投手だった。5回には先頭の中村を、この日初安打となる投手強襲安打で出塁させたが、続く外崎の送りバントを153キロの速球で投前の小飛球にし、自らダイレクトでダイビングキャッチ。走者を進ませず、続く栗山を初球の148キロのフォークで遊ゴロ併殺に仕留めた。
エースのこんな姿を見れば、打線も奮起する。続く6回、2死二塁で2番・宗佑磨内野手が右翼線へ先制の適時二塁打。続く吉田正尚外野手も右前適時打を放ち、この回2点を挙げた。エース右腕は8回を3安打9奪三振の無失点。計104球の圧倒的な投球で白星をもたらした。
昨季の開幕戦は、同じ球場(当時の名称はメットライフドーム)で、同じく山本と西武・高橋光成投手のマッチアップ。3-4で競り負けていたが、リベンジに成功。オリックスの開幕戦勝利は、2010年3月20日の楽天戦(京セラドーム)以来。この時は金子千尋投手(現日本ハム)が4安打完封し、1-0で岩隈久志投手との投げ合いを制した。