麟太郎ら抑えた直球は“封印” 市和歌山のプロ注目149キロ右腕が1失点完投できた理由

相手の狙い球を察知し変化球主体の投球、次戦は大阪桐蔭「チームが束になって戦っていきたい」

 初戦の花巻東戦では佐々木麟太郎から2三振を奪うなど、力で封じる投球。だが、この日は相手の狙い球を察知し「(ストレートで)押したい気持ちもあったが、本調子じゃない」と、試合中に投球スタイルを変える、頭脳的な一面も見せた。

 141球、1失点完投のエースに半田真一監督も「立ち上がりが心配だったが、初戦と違ってストライクゾーンにきっちり投げた。相手がストレート狙い。的を絞らせないバッテリーがよく頑張った」と評価。9回の打席では「ここまで粘って来たんだから、お前が決めてこい!」と檄を飛ばしたことも明かしていた。

 28日の準々決勝では優勝候補の大阪桐蔭と対戦。目標のベスト4まであと1勝となったが米田は「エースとして最少失点、全イニング無失点。チームが束になって戦っていきたい」と気合十分。力勝負だけじゃなく“大人の投球”でマウンドを支配するエースが秋の王者に挑む。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY