監督も「彼は持っている」 代替出場・近江を4強に導いた“エースで4番”山田への思い

多賀監督「選抜に出られたら、全てお前で行くぞと言ってある」

「前夜に監督さんと、相手はスクイズのあるチームだという話をさせていただいていました。三塁走者を見ながら足を上げると、スタートを切るのが見えたので、咄嗟に低めのボールにしました」。高校生離れした観察眼、対応力でピンチを脱した。

 30日の準決勝では、浦和学院(埼玉)と対戦する。山田は3月20日の長崎日大との1回戦で延長13回165球2失点完投。25日の聖光学院(福島)との2回戦でも9回87球で完投している。“故障明け”だけに疲労が懸念されるが「去年と比べると投球フォームを変えて、肩・肘への負担が軽減されています。これから投げていっても問題はないです」と言い切った。

 多賀章仁監督は「山田には年明け最初の練習の時に、もし選抜に出られたら、5試合全ておまえで行くぞと言ってあります」と明かす。「山田の思いに他の選手たちが引っ張られている。私も山田は“持っている”と思います。選抜に出場できたのも、延長13回の初戦に勝てたのも、ここで金光大阪さんと再戦できたのも、そのお陰。次も乗っていきたいというのが、正直な私の思いです」と吐露した。山田の復活から始まった近江の快進撃は、同校初の全国制覇まで届くか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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