満身創痍の近江エースが挑む猛烈打線 大阪桐蔭の“決勝不敗神話”は続くか

大阪桐蔭は春夏を通じ決勝戦は8度戦い負け知らずの8連勝中

 今大会の戦いぶり、両チームの疲労度をみても大阪桐蔭が有利なのは言うまでもない。だが、甲子園ではこれまで2007年夏の佐賀北-広陵、2009年夏の中京大中京-日本文理などで球場全体が一方を応援する雰囲気になることがあった。強者に向かうチームに心を奪われる心情は分からなくもないが、戦っている選手たちを“ヒール扱い”するのは間違っている。

 満身創痍の近江が絶対王者の大阪桐蔭に挑む構図は出来上がっているが、両チームが心置きなく戦える決勝戦になることを祈るばかりだ。

 ちなみに、大阪桐蔭はこれまで春夏を通じ決勝戦は8度戦い負け知らずの8連勝中。昨秋の明治神宮大会を制した“秋の王者”が前評判通りの実力を見せ勝ち抜くのか、それとも悲願の滋賀県勢初優勝か――。歴史に残る好勝負を期待したい。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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