中学生~還暦間近“驚きのチーム編成” 年齢問わず女子選手たちが野球できる受け皿

チームには正式メンバー12人と体験中のメンバー2人が所属【写真:間淳】
チームには正式メンバー12人と体験中のメンバー2人が所属【写真:間淳】

母親より年上とプレーする中2女子「話をするのも楽しい」

 4月に中学2年生になった日野優奈さんは小学2年生でソフトボールを始め、中学では軟式野球部に入った。平日の部活では男子に混じっている。「フューチャーズ・レディース」では母親よりも年上のチームメートとプレーし「普段話す機会が少ない幅広い年齢の人がいて、話をするのも楽しい。練習や試合で自分から声を出してチームを盛り上げていきたいです」と笑みを浮かべる。

 チームには年齢の近い野球経験者もいるため「高校で野球を続けるか分かりませんが、女子野球という選択肢を知ることができたのもありがたいです」と有意義な時間を過ごしている。

 現在51歳の大石節子さんは1年前にチームに入って、初めて野球を経験した。息子が高校まで野球をやっていたことから興味を持ち「自分でもやってみよう」と決めた。野球は年齢や経験に関係なく楽しめるスポーツだと実感し「若い子と過ごすようになって気持ちが若返って、笑顔も増えました」と効果を明かす。チームメートから流行やSNSを教わり、今ではツイッターやインスタグラムで全国の女子野球や静岡県内の野球チームについて情報収集している。

 花村監督は「野球は生涯スポーツで、始めるのに年齢は関係ないです」と力を込める。年齢や経験を問わない異色のチームは、女子野球の認知度を高め、裾野を広げる一助となっている。

(間淳 / Jun Aida)

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