DeNAの戦いぶりに見える昨季との違い サヨナラ負けにも三浦監督が感じた手応え
オースティン、ソトを故障で欠くも、選手の特長に合わせた野球を展開
ちなみに、この日存在感を発揮した9年目の関根は当初、開幕1軍メンバーから外れる見込みだった。タイラー・オースティン外野手が右肘、ネフタリ・ソト内野手が右手首の張りを訴えて戦列を離れることになり、開幕直前に昇格。最近4試合連続でスタメンに名を連ね、打率.313の好調な打撃とともに、走力とセンスの高さを示している。
打線の中軸を担う外国人2人が開幕から不在なのは、コロナ禍で入国が大幅に遅れた昨季と同じ。しかし、開幕から6連敗、さらに4月上旬から10連敗を喫した昨季とチームの様子は明らかに違う。戦術の引き出しを増やし、代わりに出た選手の特長に合わせた野球で5割の勝率を残している。
オースティンとソトはいまだ、1軍復帰のメドが立っていないが、三浦監督は「まず2軍の試合に出てから」と慌てる素振りはなく「連勝が止まった後が大事。ズルズルと行かないように、もう1度みんなで集中してやっていきます」と話す。長丁場のペナントレースを制するのに必要なのは、選手層の厚さと、主軸に故障者が出ても対応できる戦術の多彩さ。ここまでのDeNAの戦いぶりは、昨季とは明らかに違っている。