なぜ“逆球連発”でも6回2失点で済んだ? DeNA三浦監督が認めた28歳の成長
あくまで前向き「次回登板では入りから自分のボールを投げられるよう」
2回以降も大貫は粘投。逆球は多くても、四球は初回の塩見に与えた以外は許さなかった。1点リードの5回に塩見の右前適時打で追いつかれ、6回には山田に真ん中に入ったスプリットをとらえられ、通算250号の勝ち越しソロを被弾。それでも「イニングを追うごとに修正することができました」と振り返り、「次回登板では入りから自分のボールを投げられるよう、しっかり調整したいと思います」と前向きだった。
長いシーズンを通して、ずっと好調でいられる投手はいない。大貫は昨季、4月中旬から自身5連敗を喫して2軍落ちしたが、約1か月の調整を経て6月中旬からは逆に5連勝とまるで別人に。コーナーにビシビシ決まる時には難攻不落の投手だが、好不調の波も課題のひとつだった。
一昨年に10勝、昨年は6勝で2年連続チーム最多勝。今季初白星はお預けとなったが、「不調の時にも試合を作る」技術が加われば、昨季よりひと皮むけた姿を見せることができるはずだ。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)