大谷翔平は「アメージングな存在」 ド軍実況は人格も絶賛「好感の持てる人物」
ジョー・デービス氏は「スポーツネット・LA」の実況を担当して7年目
エンゼルス・大谷翔平投手は敵地の実況をも魅了する。ドジャース放送局「スポーツネット・LA」の実況を担当して7年目を迎えるジョー・デービス氏は「球界にとってアメージングな存在だね」と絶賛した。
エンゼルスとドジャースが対決した3日(日本時間4日)のオープン戦。大谷は3試合ぶりとなる3号ソロを放った。「彼のことを見るのは大好きだよ。スイングしたときに他とは違う音を出す選手がいる。音に関していえば、彼は1人別の世界にいる。昨日のホームランもショットガンを放ったかのような音だった。彼がすることはなんでも別格、球界にもたらすものは壮観だ。フィールド上だけでなく、人間性においてもね。直接彼のことを知っているわけではないが、とても好感の持てる人物に見える」と絶賛した。
昨季は満票でア・リーグMVPの快挙。2年連続で栄冠を掴む可能性についても「彼ならできると思うよ! 健康を維持して投打で力を発揮できればね」と即答。「エンゼルスがプレーオフに進出することを心から願っているよ。トラウトとオオタニが大舞台に立つ……MVPを獲得しようがしまいが、それが一番だと思う」と“トラウタニ”揃い踏みを願った。
これまで新人王、MVP、サイ・ヤング賞の全てを獲った選手は、ドン・ニューカムとジャスティン・バーランダーの2人しかいない。すでに新人王とMVPに輝いている大谷は、この偉業に近づいているといえる。
「あと1つだね! 彼ならやりかねない。アーロン・ジャッジよりも強い打球を打ち、トレイ・ターナーと同じぐらい速く走り、ゲリット・コールと同じぐらい速い球を投げる。複数の選手が1人の体の中に入っているんだ。全てにおいてベストであるのは信じられないことだよ」
“不可能”とも言われていた二刀流を、メジャーの舞台で行っている大谷に「不可能というのは誰かがやるまでは不可能だが、彼は不可能なことをやり続けている」と賛辞を惜しまなかった。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)