出遅れの阪神、“巻き返しの2大条件”は? OBが分析「優勝ないわけではない」

阪神・矢野燿大監督【写真:荒川祐史】
阪神・矢野燿大監督【写真:荒川祐史】

5日のDeNA戦で西勇輝が9回118球の完封劇を見せた

■阪神 4ー0 DeNA(5日・甲子園)

 開幕9連敗でセ・リーグワースト記録を更新していた阪神が5日、本拠地・甲子園球場でDeNAに4-0で勝利し、今季10試合目にして初白星を挙げた。大きく出遅れた猛虎軍団だが、ここから17年ぶりの優勝を狙えるところまで巻き返すことは可能なのか。現役時代にヤクルト、日本ハム、阪神、横浜(現DeNA)で計21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏が分析した。

 大型連敗を脱出に導いたのは、西勇輝投手の完封劇だった。「これしかない、という展開でした。先発投手がしっかり仕事をして、打つべき人が打ったわけですから」と野口氏がうなずいた通り、西勇が9回を118球で7安打無失点に抑え、4番の佐藤輝明内野手はチームが1点を先制した直後の初回1死一塁から右翼席へ今季1号2ランを放ち、試合の流れを引き寄せた。

 野口氏は「ここから巻き返す可能性は、普通にありますよ。さすがに優勝できるかと言えば、しんどいのは間違いないが、その可能性もないわけではない。優勝するチームだって年間50敗はする。スタートで9敗したくらいで諦めている選手はいないはずです。仮にいるとすれば、1軍にいる資格はありません」と断言する。

リリーフ陣の建て直し急務、野口氏が抑え転向を勧める投手とは

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