不妊治療薬に禁止物質、28歳捕手が80試合の出場停止 「家族を持とうとして過ちを」
ペドロ・セベリーノはホルモン調節薬のクロミフェンに陽性反応
MLB機構は5日(日本時間6日)、禁止物質に指定されているホルモン調節薬のクロミフェンに陽性反応を示したとして、ブルワーズのペドロ・セベリーノ捕手に80試合の出場停止処分を科した。MLB公式サイトが伝えている。
クロミフェンは女性の排卵誘発剤として一般的だが、男性のテストステロン値に影響を与える可能性があることから、MLBでは運動能力向上薬として捉えられている。セベリーノは選手会を通じてコメントを発表し、昨季終了後に母国のドミニカ共和国で不妊治療薬を処方され服用、その中にクロミフェンが含まれていたことを明かした。
セベリーノは「この過ちを受け入れ、処分に不服申し立てはしないことにしました。16歳でプロになり、メジャーでも7シーズンにわたってプレーしてきました。これまで100回以上検査を受けてきましたが、1度も問題はありませんでした。家族を持とうとした中で、私は過ちを犯しました」などと心境を明かしている。
28歳のセベリーノはナショナルズ、オリオールズを経てオフにブルワーズと契約。オープン戦に8試合出場、打率.435(23打数10安打)、2本塁打、9打点の成績を残し、控え捕手として開幕ロースター入りが見込まれていた。昨季はオリオールズで113試合に出場して打率.248、11本塁打、46打点だった。球団の選手会代表を務めるブレント・スーター投手は「(処分解除となる)『7月にまた会うのが待ち遠しい』とみんなで伝えたい」と話している。
(Full-Count編集部)