「やめようと思ったけど…」 エ軍“もう1人の二刀流”がサイン伝達機器に悪戦苦闘?
ローレンゼン&スタッシーのバッテリーは「ピッチコム」でサイン交換した
エンゼルスに今季加入したマイケル・ローレンゼン投手が5日(日本時間6日)に行われたドジャースとのオープン戦に先発。4回2/3を4安打4奪三振3失点だった。先発ローテの一角として期待される30歳右腕は、今季から使用が許可されたバッテリーのサイン伝達用電子機器「PitchCom(ピッチコム)」を利用したところ、当初は戸惑ったことを明かした。
オープン戦3度目の登板となったローレンゼンは初回にターナーに2点二塁打、3回にマンシーに適時二塁打を浴びて3失点。5回途中80球でマウンドを降りた。ジョー・マドン監督は「試合が進むにつれて良くなった。テンポ良くいい球を投げていた。多くの武器を備えているし、優れた先発になる素質がある」と評価。ローレンゼン本人も「健康な状態でシーズンを迎えることができて嬉しい」と充実感を滲ませた。
ローレンゼンとスタッシーのバッテリーはこの試合で「ピッチコム」を使用。初回のマウンドでは戸惑ったことを明かした。「初めてだったから、うまくリズムを作れなかった。(使用を)やめようと思った」という。それでも2回も継続したところ「いいテンポでできるようになって、最後には(ピッチコムを)好きになった。ポジティブな面は多かった」と振り返った。
2019年には外野手として29試合に出場し、“もう1人の二刀流”として注目を集めたローレンゼンだが、オープン戦で打席に立つ機会はなかった。「(シーズンに向けて)準備はできている」と語る右腕がどんな投球を見せてくれるか、注目される。
(Full-Count編集部)