送りバントが“本塁打”に 悪送球の連鎖が生んだ珍プレーは「笑えたよ」
無死一、二塁で投前犠打、悪送球が重なり打者走者は生還した
犠牲バントを試みた選手が複数のエラーによって一気に本塁生還。まさかのプレーが米大学野球で起きて話題になっている。“バント本塁打”を決めた当事者は「笑えたよ」と振り返っている。
珍プレーが発生したのは5日(日本時間6日)に行われたバンダービルト大とオースティン・ピー州立大戦。0-0で迎えた2回無死1、2塁でバンダービルト大のカルビン・ヒューウェット外野手が犠牲バンドを試みた。ここから、珍プレーが始まる。打球を処理した投手が一塁へ悪送球。ボールは一塁側フェンスに当たり、跳ね返ったセンター付近に転がった。
二塁を蹴り三塁に向かうヒューウエットを刺そうと、ボールを捕った中堅手が三塁送球したが、これも逸れて三塁ベンチに入った。走者に1個の安全進塁権が与えられたためヒューウェットはチームメートが歓喜する中、まるで本塁打を放ったようにゆっくり本塁へ生還している。
バンダービルト大があるテネシー州ナッシュビルの地元メディアはヒューウェットの談話を紹介。殊勲のヒューウェットは「バントを決めて一塁に到達したら、送球が逸れたのが見えた。二塁に到達したら跳ね返ったボールがまだ転がっていったので、三塁へ滑り込んだ。顔を上げたら審判が僕に向かって何か叫んでいて。何かまずいことしたのかと思ってしまった。笑えたよ」と振り返っている。記録は安打と2つのエラー。この3点が呼び水となり、バンダービルト大は12-2で圧勝した。