大谷翔平が開幕リアル二刀流で躍動できる理由 短縮キャンプでつかんだ揺るがぬ自信
開幕戦へゲン担ぎもせず「食事はゲン担ぎでは食べない」
開幕戦へゲン担ぎするようなこともない。20年オフから血液検査で摂取する食材を決めている。「食事はゲン担ぎでは食べない。血液検査をして、自分に合う食材、合わない食材によって決める。それは験担ぎではない。より1%でもいい結果が出るように、食べるものを決める」。あくまで自然体でオープニングゲームへ向かう。
二刀流を強力バックアップする存在もいる。1番・大谷の後を打つトラウト、レンドンの主軸コンビだ。大谷を含めたチームの核となる3選手が昨シーズン同時に出場したのは、わずか17試合のみだった。「安心感があると思いますし、一番計算して成績を出せる選手たちなので。(チームは)流れで得点するものなので、(トラウト、レンドンが)いるか、いないかで変わってきます」。体調不良で2試合連続でスタメンを外れていたトラウトについて、マドン監督は開幕戦で復帰する予定と語った。強打者が控えることで、昨季終盤に悩まされた過度な四球禍に苦しむこともなさそうだ。
チームは2014年に地区優勝したのを最後にプレーオフから遠ざかっている。それでも、このオープン戦では11勝6敗でカクタスリーグ首位。昨季終盤に「ヒリヒリする9月を過ごしたい」「球団は好き。ただ、それ以上に勝ちたい」と思いを語っていた大谷も手応えを感じているようだ。
「自信は変わらないですし、チームとしてすごくいい状態。チームの雰囲気としていいんじゃないかなと思うので。開幕につなげていけば、個人としてもいい成績が残るんじゃないかなと思います」。1918年ベーブ・ルース(レッドソックス)以来104年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打はもちろん、2年連続MVPの偉業へ。確かな追い風を受け、メジャー5年目のスタートを切る。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)