OP戦の打率トップ2が「開幕1番」抜擢 大役任されたパ6選手の現状と役割は?
選球眼も磨かれた三森、OP戦首位打者の高部
・高部瑛斗外野手(ロッテ)
2軍では1年目の2020年に打率.344、昨年は.327をマークしたが、1軍では2年続けて打率1割台。今季はオープン戦で12球団トップの打率.393をマークし、昨季全試合で1番を務めた荻野貴司外野手の不在もあって開幕から1番で起用され続けている。昨年は2軍で28盗塁を決めてイースタン盗塁王。昨季はリーグ最多の107盗塁を決めたチームにとっても、標榜する機動力野球に合致する存在だ。このまま主力の座を確保できるか、注目される。
・福田周平外野手(オリックス)
1年目の2018年から主力となり、2019年には規定打席に到達して30盗塁を記録。2020年は故障もあって出場機会を減らしたが、内野からセンターに転向した昨年は5月途中から1番に定着。出塁率.354をマークし、リーグ優勝に大きく貢献した。今季も開幕から1番で起用されたが、8試合終了した時点で打率.161。4月3日の日本ハム戦で今季初めてスタメンを外れた。プロ入りから4年連続で出塁率.340以上を記録する安定感は魅力で、今後の巻き返しに期待したいところだ。
・三森大貴内野手(ソフトバンク)
プロ5年目の昨季は86試合出場で16盗塁。今季も引き続き1番で起用されている。昨季は345打席で11四球と選球眼に課題を残したが、今季は開幕から7試合33打席の時点で6四球と向上させている。1番打者としての適性は昨季以上に高まりつつあるだけに、このまま大ブレークを果たす可能性も大いにありそうだ。
オープン戦でアピールした鈴木と高部はブレイクが期待されるシーズン。今川も和製大砲候補として早期の台頭が望まれる存在だ。昨季途中から1番起用が増加した三森と福田にとっても、主力の座を確固たるものにできるかを左右する重要な1年となる。実績十分の西川も新天地での最初のシーズンということもあり、分岐点となり得る。今回取り上げた6選手のプレーに注目する価値は大いにあるはずだ。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)