大谷翔平のエンゼルス、先発強化で「なおエ」返上? トラウト&レンドンも健在
オープン戦を11勝6敗の首位で終了、課題の先発陣も底上げ
大谷翔平投手の所属するエンゼルスは、オープン戦で11勝6敗、勝率.647を残しアリゾナ州でキャンプを行う15球団中、首位で終えた。チームの主力野手が故障による長期離脱から復帰しただけでなく、若手の台頭や新加入の選手たちが順調な仕上がりを見せるなど、2014年以来のプレーオフ進出が期待されている。
中心打者ではレンドンが打率.320、OPSも.906と好調を維持。トラウトは打率.222に終わったものの、昨年5月半ば以来となる実践復帰を果たし8試合に出場できたこと自体が収穫だろう。若手では有望株として期待されてきたジョー・アデル外野手も打率.286、3本塁打。昨季のように、大谷が打線の中で“孤立”し、勝負を避けられることは減りそうだ。
さらにホセ・ロハス内野手が打率.444でオープン戦全体4位、出塁率.545は1位、OPSも1.471で5位となっている。マイケル・ステファニック内野手も全体5位の出塁率.529を記録。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のエンゼルス番ジェフ・フレッチャー氏の報道では開幕はマイナーで迎えることになったとされているが、首脳陣にポテンシャルの高さを示したのは間違いない。
投手でも新加入のノア・シンダーガード投手が2試合に投げ防御率1.04、8回2/3を投げて11奪三振という好調ぶり。コンディションを心配する声を封じている。同じくマイケル・ローレンゼン投手は3試合で防御率こそ4.66ながら、被打率は.194。さらに2020年にドラフト1巡目指名した左腕、リード・デトマーズが2試合、5回2/3を投げ11奪三振とアピール。ローテーション最後の1枠を奪い取った。課題だった先発陣の底上げにもメドがついている。
7日(日本時間8日)のアストロズとの開幕戦に“投打二刀流”で挑む大谷翔平投手は、打者として打率.280、3本塁打。投手としても2試合で1勝、防御率4.76ながら、5回2/3を投げ9奪三振と打者を圧倒できている。46本塁打&9勝を記録しリーグMVPにも輝いた昨季をどう超えてくるのか、引き続き注目を集めそうだ。
(Full-Count編集部)