大谷翔平がツッコミ「何カッコつけてんねん」 “いつも通り”引き出す水原通訳の存在
水原通訳は大谷の“いつも通り”を引き出した
冒頭の試合前セレモニー。観客からの一番大きな声援を受けたのは大谷とトラウトだったが、水原通訳への声援を聞いたロサンゼルス・タイムズ紙のコラムニスト、デュラン・ヘルナンデス記者はこう言った。
「シンダーガードと同じくらいの声援だったよね」
水原通訳は日頃から通訳としてだけでなく、運転手、練習パートナーなどMVP男を公私で支えている。その“価値”は年俸2100万ドル(約26億円)で雷神の異名を持つ剛腕に匹敵するということか。
渡米1年目の2018年オフ。水原通訳は「翔平の英語は物凄い上達しています」と称賛しつつ「僕の仕事がなくなっちゃうかも」と少し気にしていた。ただ、後世にも語り継がれるだろう一戦で、大谷の“いつも通り”を引き出せるのは水原通訳しかいないだろう。
開幕投手で5回途中9奪三振4安打1失点と好投。バットでは4打数無安打に終わって今季初黒星を喫した。試合後の会見。いつも淡々と誠実に取材に応じる大谷だが、水原通訳へのコメントには、かつての“クソガキぶり”を彷彿とさせた。
「なんかちょっとカッコつけていたので、僕的には気に食わなかった」
やはり大谷翔平&水原一平のコンビは尊い。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)