大谷翔平がツッコミ「何カッコつけてんねん」 “いつも通り”引き出す水原通訳の存在

エンゼルス・大谷翔平を公私で支えている水原一平通訳(右)【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平を公私で支えている水原一平通訳(右)【写真:AP】

水原通訳へ大歓声、LA紙コラムニスト証言「シンダーガードと同じくらい」

 凄まじい大声援だった。試合前セレモニー。水原一平通訳へ万雷の拍手が送られた。ブルペンで投球練習中だった大谷も投球動作を止めて満面の笑み。そして、何食わぬ顔で投球映像を撮っていた水原通訳にこう話しかけた。

「何カッコつけてんねん」

 日本時代から投手・大谷が試合前に笑顔を見せることはまずなかった。当時のチームメートに聞いても、ベンチ裏から緊張感を漂わせ、冗談を飛ばしたりする打者出場時とは全く別人だという。その当時、大谷はこんな理由づけをしていた。「投げる時はチームの勝敗を背負うことになるので」。

 渡米5年目で初の開幕投手。しかも降板後もDHとして出場できる新ルールが採用された歴史的な一戦だ。先発投手が降板後もDHで出場できる能力を持つ選手なんて世界中を見回しても大谷しかない。いわば大谷のためのゲームとなった。それでも主人公は“特別な試合”と過度に入り込むことはなかったという。

「気負いみたいなのはなかったですね。本当に去年からの続きというか、その気持ちでいつも通りマウンドにいったつもりです。緊張はしなかったですかね。今日は」

水原通訳は大谷の“いつも通り”を引き出した

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