まさかの借金「11」、阪神が巻き返すには? 名コーチが読み解くセ・リーグの戦局
立浪新監督を迎えた中日「監督、コーチが新しくなり打撃スタイルが変わった選手が多い」
立浪新監督を迎えた中日は勝率5割とまずまずのスタートを切った。先発陣には大野雄、柳、小笠原に2年目の高橋宏が加わり、中継ぎ陣もある程度計算できる状況。課題は打撃で「監督、コーチが新しくなり打撃スタイルが変わった選手が多い。もう少し時間が必要だが、それが身になり上手くつかめば面白い打線になる」と期待を込めている。
両リーグ最速の10敗を喫するなど、浮上のきっかけをつかめない阪神。新井氏はヤクルトとの開幕戦で7点リードからの大逆転負けを喫したことが全ての元凶と見ている。まだ開幕して間もない時期で借金「11」はかなり厳しい状況だ。
「心配する要素はスアレスが抜けた抑えぐらいだったが……。色々と不安のあった藤浪に勝ちがつかなかったのが痛い。もし1勝していればその後の展開は変わった。昨年の勝ち頭だった青柳が戻ってきて、先発投手陣が整備されれば。色々と過去のデータを言われるが、優勝できない訳じゃない。借金11は苦しいことに違いないが、地道に戦っていくしかない」
昨年はスタートダッシュから前半戦まで、圧倒的な成績を残した阪神が終盤に大失速。ヤクルトが大まくりを見せた。圧倒的な戦力を誇るチームがいないだけに、セ・リーグはまだまだ分からない。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)