阪神、初の連勝も「まだ目覚めたとは言えない」 OBが気になる“打線の流れ”

阪神・近本光司【写真:荒川祐史】
阪神・近本光司【写真:荒川祐史】

3番・近本も「相手が一番、嫌がるのは1番で出塁し、塁上でプレッシャーをかけられること」

 敗戦続きだったチームは14日の中日戦(バンテリンD)から1番に中野を置き、2番に佐藤輝、3番に近本、4番に大山を並べる新打線を組んでいる。16日の巨人戦こそ佐藤輝の逆転2ランで白星を掴んだが、野口氏は「2番の佐藤輝と3番の近本がまだ上手く繋がっていないように見えます」と分析している。

 ここまで近本の求められていた役割は1番打者として出塁し、俊足を生かして塁上を駆け回ることだった。今季は開幕から好調を維持していた。その中での打順変更に野口氏は「レギュラーシーズンでは何度も対戦する。その中で相手が一番、嫌がるのは1番で出塁し、塁上でプレッシャーをかけられることではないでしょうか」という。

 これまでは連敗や勝率などがクローズアップされてチームは目に見えない“重圧”がかかっていたはず。連勝したことでようやく落ち着いてプレーすることが可能になるのではないか。1番に近本を戻し、2番から中野、佐藤輝、大山と並び、本来の力を発揮して上位打線が固定できれば、相手にとって脅威になるのは間違いない。

今季最多4万354人の観客が集まった甲子園で連勝「これで落ちついて試合に臨めるのは確か」

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