「8球で3者三振?」 現場も混乱&ファンからは批判、珍場面生んだ“新ルール”
投げるまえにストライクやボールになる新ルールを試行中
すでに開幕しているマイナーリーグ3Aの試合で「8球で3者三振」という珍場面が現実となった。打者は困惑、投手も苦笑いというシュールな光景にファンからは「このルールは最悪」「3つ目のストライクとしてカウントするべきではない」と批判の声が殺到している。
今春から導入された「ピッチクロック」によるもので、投手は14秒以内にモーションを起こさなければボール、打者はタイマーに9秒以上残った状態で構えなければストライクが自動的に宣告される。
マイナーリーグ公式サイトやツイッターが伝えている。15日(日本時間16日)の試合で、ウースター(レッドソックス傘下)の先発ヘルナンデスは2回、対戦相手のリーハイバレー(フィリーズ傘下)のトフィーを3球三振に抑えると、続くマギーからまず1球ストライクを奪った。ただ次のボールを投げる前に、打者が時間内に構えなかったため自動的に2ストライクに。続く“2球目”で見逃し三振を奪った。
さらに次のオースティン・ウィンズは初球を見逃してボール。2球目見逃しストライク、3球目空振りで1-2になったところで、また時間内に構えなかったと判定され、自動ストライクで三振に。試合時間の短縮が目的とはいえ、さすがに興味を削がれたファンも多いようで「もしこんなものがMLBでも導入されたら、野球見るのをやめる」との声も。MLB機構はどんな判断を下すだろうか。