少年野球用品がズラリと並ぶ専門店 リスク覚悟で大量に在庫を揃えるワケ

ミズノの「ダイバーシティブルーマーク」のグラブ(左)、ハタケヤマのキャッチャーミット(右)【写真:編集部】
ミズノの「ダイバーシティブルーマーク」のグラブ(左)、ハタケヤマのキャッチャーミット(右)【写真:編集部】

ハタケヤマのミットとミズノの限定グラブは半年待ち

 品ぞろえに絶対の自信を持つベースマン飯田橋店だが、半年待ちの商品が2つだけある。1つは大阪市に本社を置くメーカー「ハタケヤマ」のミット。横浜と中日で活躍した谷繁元信さんが愛用していたことで知られ、最近では昨年の東京五輪で日本代表の金メダル獲得に貢献したソフトバンク・甲斐拓也捕手が使用して注目が高まった。

 オーダーするのは中学生以上。大量生産できないため半年かかると説明を受けても、ハタケヤマにこだわる選手が多いという。春成店長は「捕球した時の音が抜群です。ミットの張りや革も優れています。その分、最初はウンともスンとも動かないくらい硬いので、初心者が扱うのは難しいです」と特徴を説明する。

 もう1つの商品はミズノが限定発売したグラブ。ダイバーシティブルーと名付けられた青いミズノのマークが入っている。昨年の東京五輪に向けてつくられたグラブで、日本代表が金メダルを獲得して人気に拍車がかかった。ツインズの前田健太投手が使っていることでも話題となった。

 メーカーの生産が追い付かない事情はコントロールしようがない。だが、できる手は全て打つ。「全ての野球用品が見つかる店」へのこだわりは、子どもたちを悲しませたくない思いから生まれている。

(間淳 / Jun Aida)

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