投手が本塁打を打った選手を“襲撃” 両軍入り乱れる前代未聞の暴挙に米騒然
タックルした投手は4試合出場停止、受けた選手らも2試合の停止に
米大学野球で衝撃の“事件”が発生した。ホームランを放ちダイヤモンドを回る選手に対して、打たれた投手が激しいタックルを見舞ったのだ。投手が4試合の出場停止処分を受けただけでなく、タックルされた選手やグラウンドに飛び出した攻撃側の選手らが2試合の出場停止処分になったという。
米「ヤフースポーツ」によると、衝撃的な“タックル事件”は、4月20日(日本時間21日)のノース・セントラル・テキサス大(NCTC)対ウェザフォード大の試合で起きた。NCTCのジョシュ・フィリップスが1点ビハインドの6回に左中間へ逆転2ランを放ち三塁を回ったところで、ウェザフォード大のオーウェン・ウッドワード投手が突如突進。猛烈なタックルでフィリップスを吹っ飛ばした。その直後、NCTCの選手はベンチを飛び出し、騒然とした状況になった。
ダラスのTV局「FOX4」が伝えたところによると、ウッドワードに4試合の出場停止処分が科されただけでなく、NCTCの大多数の選手も処分を受けた。タックルを受けたフィリップスは2試合の出場停止。ダイヤモンドを回っている時にウッドワードを罵った他、ホームランを放つ前にも大声で相手を罵っていたと、審判が証言したという。さらにグラウンドに出たNCTCの選手、アシスタントコーチも2試合の出場停止に。処分対象にならなかったのは2人だけだという。
試合は没収試合に。NCTCはこの先2試合に関して出場選手が確保できない場合、相手の不戦勝になるという。その2試合も相手はウェザフォード大だという。また、タックルを仕掛けたウッドワード投手はもうチームに所属していないそうだ。