オリックスのブルペン捕手が目指す“日本一” 大学中退、独立リーグ経た異色の球歴
オリックスの瓜野純嗣ブルペン捕手は今年で12年目のシーズン
地道な作業の積み重ねがオリックスの投手陣を支えている。これまで何十万球のボールを受け続け、時にはアドバイスを送り、今やチームに欠かせない存在となっているのが瓜野純嗣ブルペン捕手。NPB経験こそないが、紆余曲折を経て2010年に入団し、今年で12年目のシーズンを迎えている。
「プロ野球選手にはなれなかったけど、オリックスに入れたことは奇跡だと思います。やっぱり野球が好きなんだなといつも実感しますね」
瓜野さんは高校時代は福岡・沖学園高で主将を務め、強肩強打の捕手として活躍。プロ入りを目指し2003年に福岡経済大に進学したが、故障もあり、1年もたたず中退すると、自動車整備会社に就職した。これまで野球一筋だった20歳の青年は自暴自棄になり、一度は“遊びの世界”に進むこともあったという。
「仕事をしながら1年ぐらいフラフラしていました。草野球で野球をやることはあったのですが、たまたま友達に独立リーグのトライアウトに誘われて。そこで人生が変わりました」