壁に直面した“戦力外後”の転身「すぐ見つかるかと…」 簡単じゃないイチゴ農家開業

行政からは横浜のイチゴ農家へ弟子入りを勧められるも…
見知らぬ土地で、自力で候補地を探す難題に直面。全国では担い手不足によって耕作放棄地が増えている現状も耳にするが、農業は“横のつながり”がいかに大事かを思い知った。横浜のいちご農家に弟子入りして地域との関係性を作る方法もあるが、開業するには少なくとも数年。「スピード感もって始めたい」との思いで、独立独歩を貫く。
インスタグラムなどSNSで募集するなど、希望の候補地探しは続く。「9月に苗を植えたい。ハウスを建てるのに2〜3か月かかかるので、できれば7月までには場所を決めたいなと思っています」。来春のシーズン開幕ごろには、プロ野球ファンや家族連れがイチゴ狩りを楽しんでいる青写真を描く。
幼少期から、野球に没頭してきた半生。セカンドキャリアが、最初からうまくいくとは思っていない。だからこそ、マウンドに注ぎ続けた情熱と同じ熱量で、困難に立ち向かう。「自分にできることは、とにかく何でもやっていこうと思います」。“三ツ間農園”のオープンに向け、寸暇を惜しんで奔走する。
(小西亮 / Ryo Konishi)
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