綻び出た「サインミス」…新庄監督は配置転換も示唆、ドラ8北山に求められる奮起
北山は24日ソフトバンク戦でも1回2失点
ドラフト8位からオープン戦で猛アピールして1軍切符を勝ち取り、開幕投手に大抜擢された右腕。抑えも務めるなど試合前の時点で8試合に登板して3勝0敗、1ホールド1セーブ、防御率1.80とフル回転を見せていた。この日の「サインミス」がは北山が犯したものかどうかは分からない。しかし前回登板した24日ソフトバンク戦(札幌ドーム)でも1回2失点。「この前もちょっと(球が)いっていなかった。東京ドームは初めてだと思うからどういう投球をするかと思ったんだけど」と心配したビッグボスは続けた。
「今日の感じでまた変わってきますよね。ほかの子がポジションを奪うかもしれないし、同点に追いつけば(次の回は)吉田(輝星)くんと思っていた。徐々に緊迫したところで投げさせる、成長のためにね」
レギュラーはいない。常に競争。先発出場する選手が目まぐるしく変わる野手陣同様、投手陣もポジションの確約はなく配置転換となる可能性もある。ルーキーながら大きな重圧と戦う北山には、自らの力でポジションを守ることを求めている。
新庄監督にとって、東京ドームは2006年4月、試合中に電撃引退発表をして以来、16年ぶりだった。この日の観衆は2万1552人。逆転負けこそ喫したが、好投手・山本から重盗で得点を奪うなど見せ場もあった。「東京ドームの久々の醤油ラーメンおいしかったです。ラーメンの味は変わってなかったです」と笑うと「負けてしまったけど、楽しい試合を見せられたのはうれしく思います」と胸を張った。
(町田利衣 / Rie Machida)