50cm変化した155km魔球は「漫画のよう」 打者呆然のバックドアを「打つのは不可能」
「左打者なら当たっていたかも……でもストライク」
■ヤンキース 10ー5 オリオールズ(日本時間29日・ニューヨーク)
96マイル(約154.5キロ)の剛球が、右打者の外角ボールゾーンからストライクゾーンに急激変化。ヤンキース右腕が投じたバックドアの高速ツーシームがファンの度肝を抜いている。変化幅は何と約50センチ。「漫画のような動き」「普通じゃない」など驚きの声が上がっている。
28日(日本時間29日)に本拠地で行われたオリオールズ戦。4番手で登板したヤンキースのジョナサン・ロアイシガ投手が驚速魔球を披露した。7回2死、右打者のライアン・マッケンナに対してカウント0-2から投じた3球目。バックドアのツーシームが外角いっぱいに決まり、見逃し三振を奪っている。
「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は自身のツイッターに「たちの悪いバックドアの96マイル(約154.5キロ)のツーシーム……20インチ(約50.8センチ)の変化」と解説して動画を投稿。「ノーチャンス」「彼は信じられない」「左打者なら当たっていたかも……でもストライク」「不公平だ」「打つのは不可能だ」と驚きコメントが多数寄せられた。
ロアイシガが投じた“魔球”はこれだけではなかった。6回2死一、二塁ではトレイ・マンシーニに対してフルカウントから98マイル(約157.7キロ)のシンカーで見逃し三振。こちらは変化幅16インチ(約40.6センチ)で、フリードマン氏は「吐き気を催すほど…」と表現している。27歳右腕はこの試合、1回1/3を1安打3奪三振無失点の好投で勝利に貢献した。