G.G.佐藤が1日限定復帰で猛打賞 NPB71勝の敵将も脱帽「BCの選手にも見習ってほしい」

先発出場し3安打を放った埼玉武蔵・G.G.佐藤【写真:宮脇広久】
先発出場し3安打を放った埼玉武蔵・G.G.佐藤【写真:宮脇広久】

神奈川・川村丈夫監督「ガチで勝ちにいった」も初白星ならず

 かつて西武、ロッテなどで活躍し、独立リーグのルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズと1日限定契約を結んだG.G.佐藤(本名・佐藤隆彦)が29日、千葉・浦安市運動公園野球場で行われた神奈川フューチャードリームス戦に「1番・DH」でスタメン出場し、4打数3安打1打点。相手の神奈川の川村丈夫監督も、現役時代に横浜(現DeNA)で通算71勝を挙げた右投手だった。

「G.G.君はさすがです。力任せにバットを振るのではなく、投球に対してヒットになるようにバットを出している。BCリーグの選手にも見習ってほしい」と脱帽した川村監督。「引退後はそれほどやっていないはずなのに、あれだけのスイングが体に染みついているということは、それだけの数を(現役時代に)振ったということです」と付け加えた。

 就任1年目の川村監督は、実は現在開幕6連敗中。1点リードの5回、1死一塁でG.G.佐藤を迎えると、かつて日本ハム、巨人で活躍した乾真大投手兼コーチをマウンドへ送った。「ガチで勝ちにいきました」と明かすが、センターオーバーの同点二塁打を浴び、この回限りで7-7の降雨コールドゲーム。初白星はスルリとこぼれ落ちた。

 独立リーグ活性化のために、元スター選手の1日限定復帰には肯定的。となれば、30日に50歳となる川村監督の登板も期待される。「僕はもう肘がしんどい」と言いつつ、「調整して、機会があれば……」と満更でもなさそうだった。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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