129球完投の阪神青柳は「まさにエースの姿」 球団OBが称賛したベンチでの“振る舞い”
青柳は2失点完投で無傷の3連勝「『最後まで俺が投げる』という表情を見せていた」
■阪神 3ー2 巨人(29日・東京ドーム)
阪神の青柳晃洋投手は29日、敵地での巨人戦に先発し、9回6安打2失点の力投を見せ今季3勝目をマークした。チームの4連勝に貢献した右腕を、現役時代にヤクルト、阪神など4球団で21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は「これぞ本物のエースの姿。チームもようやく底を抜け出した」と、復調の気配を感じ取っていた。
チームに勢いを与える力投だった。5回は1死一、三塁から若林の一ゴロの間に1点を失ったが、リードを守る安定感抜群の内容。9回に岡本和にソロを浴びたが、冷静に後続を打ち取り無傷の3連勝を飾った。チームを4連勝に導いた投球もさることながら、野口氏は終盤でのベンチの姿に注目した。
「7回を投げ終わった後でも、終わりだなという感じがなかった。『最後まで俺が投げる』という表情を見せていた。その姿はまさにエースそのものでした。西勇輝と2人でエースという称号を奪い合っていけばいい」