掟破りの“お手つき投法”にバット出ちゃった… 打者は憤然「試合自体を変えるな」
間合いが合わずタイムをかけたのに…投げられたボールに本能で反応
■ナショナルズ 14ー4 ジャイアンツ(日本時間30日・サンフランシスコ)
ナショナルズのフアン・ソト外野手が、相手投手の“お手つき投法”に不満を露わにした。29日(日本時間30日)に行われたジャイアンツ戦。打席でタイムをかけたのにもかかわらず、投球が強行された結果、慌ててバットを出して凡打に。投手のやり方に、憤慨の姿勢を示したと地元メディア「MASNスポーツ」が伝えている。
3回先頭で迎えた打席で、カウント1-2からソトは左手を上げてタイムを要求。しかし、先発した左腕アレックス・ウッドはお構いなしにモーションに入って投球。突っ立っていたソトは打者の本能なのか咄嗟にバットを出して当てたが、あえなく三飛に倒れた。
初回の打席でも間合いが合わずタイムをかけていたソトは試合後「早く投げたいのはわかるんだけど、公平さは必要だからね」ときっぱり。「球を投げて、僕を打ち取ればいいだけのこと。試合自体を変えようとするなってことさ」と語った。
一方のウッドは「僕は普段から打者が打席に立つ際、思いやりの気持ちをもって対応している。だけど、打者には落ち着いてプレーさせないようにするのが僕の役目だから」とサラリ。「僕は急いで投げる事を好んでいる」と言いながらも、わざとタイミングをずらしているわけではないと話した。
この日4号ソロを許したソトに、ウッドはあくまで敬意を示す。「彼(ソト)はとにかく特別な選手。僕はファンだし、プレーを見ている。(投手であれば)彼とは対戦したくないものさ」と強敵であることを強調していた。