女子選手が歴史変える初スタメン リーグ初快挙に「道を切り拓いてくれています」
23歳のウィットモアが米独立アトランティックリーグで初快挙
米独立アトランティックリーグで、女性選手が史上初めて先発出場を果たした。フェリーホークスのケルシー・ウィットモアは23歳の二刀流選手で、歴史的快挙をMLB公式が紹介した。
ウィットモアは1日(日本時間2日)、ノースカロライナ州ガストニアで行われたガストニア・ハニーハンターズ戦に、スタテンアイランド・フェリーホークスの「9番・左翼」で先発出場。アトランティックリーグでスターティングメンバーに名を連ねた初めての女性となった。
4月8日(同9日)にフェリーホークスと契約。MLBと提携しているプロリーグと契約した最初の女性の1人だった。ウィットモアは18歳のときに独立リーグ、ソノマ・ストンパーズでプロキャリアをスタート。女子野球の米国代表としてもプレーし、2014年の女子野球ワールドカップで銀メダル、2015年のパンアメリカ競技大会では金メダルに輝いた。2014~2019年の間、米国代表として防御率1.35を記録、2019年のパンアメリカ競技大会では打率.348を記録している。
「投手兼DH」が可能になった“大谷ルール”はアトランティックリーグでも採用された。そのためウィットモアが同じ試合で投手として出場しながら打席に立つことも可能となった。
フェリーホークスの公式ツイッターは歓声を浴びながら守備に就く歴史的な瞬間を公開。ファンからは「頑張ってケルシー! あなたは私の12歳の娘に道を切り拓いてくれています」「球史において大きな日」「アメージング!」「とても素晴らしい。おめでとう」といった祝福の声が寄せられた。