縦にも横にも超絶変化が「空中で壁にぶつかったみたい」 驚愕の魔球は「別次元だ」
ガウスマンはスプリットを武器に“サイ・ヤング”級の好投を続けている
■ブルージェイズ 3ー2 アストロズ(日本時間2日・トロント)
ブルージェイズのケビン・ガウスマン投手がとてつもないスプリットを武器に、開幕から好投を続けている。水平方向に平均でホームプレート幅ほども変化、垂直方向に最大99センチ曲がる“魔球”に、ファンは「空中で壁にぶつかったみたい」「ピンポン球でもこんなに変化しない」と驚きを隠せないでいる。
米国でスポーツデータを提供する「コーディファイ・ベースボール」のツイッターによると、1日(日本時間2日)に投じた30球のスプリットは、平均17インチ(約43.2センチ)水平方向に変化。「これはホームプレートの幅だ! この常識に反した球をどうやって“捕れば”いいのかも分からない!」と驚愕。またMLB公式の「Baseball Savant」のデータでは、最大変化は20インチ(約50.8センチ)で、垂直方向には平均32インチ(約81.3センチ)、最大39インチ(約99センチ)変化していた。
「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏がツイッターに、打者が全くバットに当てることができないスプリット集を「この常識に反した球をどうやって打つのか私には分からない」として公開。「別次元だ」「とんでもない」といった声が上がった。
今季31回2/3投げて、まだ1つの四球も本塁打も許していないガウスマン。MLB公式によると、開幕から5試合連続の無四球、被本塁打0(20イニング以上)は、ワールドシリーズ時代(1903年以降)ではサイ・ヤング以来2人目(20イニング以上)となる。この勢いが続けばサイ・ヤング賞に選ばれるのでは、とすでに期待されている。