戦力外カノに新天地なし? 米メディア断言「引退を強いられる」、ネックは“前科”
2度の禁止薬物規定違反、獲得に二の足踏む可能性大
メッツは2日(日本時間3日)、ロビンソン・カノ内野手を事実上の戦力外(DFA)としたと発表した。ロースター枠が28人から26人に縮小されるのに伴った措置。自身は現役続行を希望しているとされる中、米メディア「CBSスポーツ」は興味を持ちそうな11球団を明示。一方で、引退の可能性については「一番ありえそうな結果だと思う」と見た。
カノは2018年オフにマリナーズから2対5の大型トレードで移籍。打率.316を記録した2020年オフに2度目の薬物規定違反で昨季は全休となり、処分明けの今季は12試合出場して打率.195、1本塁打、3打点だった。メジャー通算2632安打、335本塁打のバットマンも39歳。今季のスプリングトレーニングでは、丸々太ったように見える姿が「酷い体型」との声も呼んでいた。
メッツには来季までの契約3760万ドル(約49億円)の支払い義務がある。リリースされれば、最低年俸70万ドル(約9000万円)で他球団は契約できるものの「どこかに引っ掛かるとは思えない」と厳しい見方。その一方で、獲得に興味を示すかもしれない球団としてレッドソックスやドジャース、ヤンキース、ブルージェイズなど11球団の名前を挙げた。
その上で、引退する可能性が一番高いと展望。エンゼルスから放出された後にドジャースと契約したプホルスの例を挙げ「まだ価値のあるスキル(左投手を打ち崩すこと)を持っていたために昨年仕事を得ることができた。カノが今それを持っているかといえば定かではない」と指摘。さらに、2度の禁止薬物規定違反の“前科”が、大きなネックになるとも触れ、同メディアは「引退するに賭ける(より正確に言うなら、引退を強いられる、に)」と言い切った。
(Full-Count編集部)